Belugaブログ

'17.4.9 ストレートパーマする前に知っておきたいダメージのこと

こんにちは!スタイリスト野村ですnotes

ここ数日雨が続き、早くも梅雨のジメジメを想像された方も多いと思いますrain
実際、ストレートパーマをされるお客様が続いています。

ストレートパーマは、うねって広がってどうしようもない髪を真っ直ぐにしてくれるすばらしい技術ですshine
でも、髪へのダメージがかなり大きいことが、ほんとうにネックですよねsad

今回は、ダメージの話です

びびり1.jpgびびり2.jpg
びびり3.jpgびびり4.JPG

こんな状態の髪を見たことはありますか?
トリートメントしても、何をつけてもパサパサと広がって毛先はヂリヂリ縮れちゃってます
中がスカスカで白っぽく濁っていてツヤがなく、
水にぬらすとテロテロになり、引っ張るとすぐちぎれてしまいます。

これを私たちは「ビビリ毛」と呼んでいて、もう手の施しようがなく、修復不可能な状態ですdown
こうなってしまったら、もう切るしかありませんshock

ストレートパーマ(縮毛矯正)をされている方の中には、こんな状態を経験された方も
けっこういるんじゃないかと思います。
なぜかというと、ビビリ毛はダメージの蓄積によって起こり、
ストレートパーマは、このダメージの蓄積が起こりやすいからです。


髪の毛は治ることはありません。ダメージは蓄積します。
髪の毛はダメージすると、基本的には回復しません。髪の毛は爪と同じように、「死んだ細胞」だからです。
だからカットしても痛くないんです。皮膚などは怪我したら治りますが、髪の毛のダメージは自然に治ることはなく蓄積されてしまいます。
なので、毛先に行くにしたがって、ダメージの蓄積が大きくなります。

ダメージは過剰なパワーで進行します。
ダメージの原因は、ブローの熱やブラッシングなどの物理的なもの、紫外線やプールの塩素などの環境的なもの、
そしてパーマやカラーやストレートパーマなどのケミカル処理によるものなどがあります。
パーマやカラー、ストレートをしても、適切な施術であればそれほどダメージはありません。
でも、髪の状態に対して強すぎる薬剤を使ったり、薬剤の放置時間が長すぎたり、アイロンのテンションのかけすぎ、
温度の高すぎなど、過剰なパワーをかけすぎると、ダメージは進行します。

トリートメントは基本的には長時間持続しない。
ダメージ毛にトリートメント処理を行うと、手触りやツヤが向上します。しかし、シャンプーによってほとんどが
剥がれ落ちるものです。また、毛髪内部のダメージを補修する成分(タンパク質や脂質など)を浸透させることで、
内部の状態の改善も期待できますが、基本的にはそれらは時間がたてば抜け出てしまうものです。
もちろん、最近のトリートメント製品は、
研究が進み、従来に比べて成分が毛髪内部にとどまりやすくなっているものもありますが、
髪の毛自体が回復するということではありません。
表面の皮膜と同様に、シャンプーによって抜け出てしまうと考えられます。

髪の毛の寿命が尽きる前の段階がビビリ毛。
ホームカラーの繰り返しなどの過剰なケミカル処理がその原因です

長期間、ダメージが蓄積した髪の毛はハイダメージ毛となります。パサパサで手触りが悪く、
ツヤのない髪の毛となります。その状態からさらにダメージを受けると、内部に隙間ができるポーラス毛や、
ここで紹介しているビビリ毛といった、手触りもツヤもさらに悪化した状態となります。
これ以上のケミカル処理(パーマ・カラー・ストレート)を重ねると、髪の毛の寿命が尽きる段階だと
考えられます。最終的には、髪がちぎれてしまいます。この段階でトリートメントをしても、修復不可能です。



ダメージが蓄積して、ある限界点をこえたときにガンと出るのがビビリ毛sign03



flairビビリ毛にならないようにするには、

・ホームカラーなど過剰なパワーのあるものは使わない
・短期間に何度も繰り返しパーマやストレートパーマをするなど無茶な施術はせず、適度にあいだをおく
・髪を傷める洗浄力の強いシャンプー剤は使わない
・コテやアイロンを使うときは、髪をぬらして乾かしなおしてから、適切な温度で使う

など、なるべくダメージを蓄積しないよう心がけることが大切です。



せっかくきれいなストレートになろうと思ってストレートパーマをかけたのに、
逆にチリチリになってしまうという悲劇がおきないためにも、ぜひ知っておいていただきたいダメージの話でしたconfident



アーカイブ 全て見る
HOMEへ

PCサイト